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助成金一覧

ネオニコチノイド系農薬に関する公募

一般にはまだあまり知られないまま、お米から果物まで、ときには「減農薬」の切り札として用いられ、シロアリ駆除剤や防虫剤として身近な暮らしにも入り込んでいるネオニコチノイド系化合物(フィプロニルを含む)。有機リン系農薬の代替物として1990年代に開発されて以来、国内外を問わず使用が急拡大するネオニコチノイド系農薬は、その浸透性・残効性・神経毒性から、ミツバチの大量失踪が示唆するように生態系と生物多様性全体を脅かすばかりか、子どもたちの脳の発達にも悪影響をおよぼす可能性が指摘されています。
 欧米では研究や規制が進みつつありますが、日本では野放しに近い状態です。
予防原則を踏まえ、ネオニコチノイド系農薬の被害を防ぎ、一般市民の消費行動や政府の法制度を変える働きかけ、またネオニコチノイド系化合物の影響を市民の立場から検証する調査・研究、そしてすでに多くの環境化学物質と放射能に取り巻かれた私たちが、ネオニコチノイド系農薬にどう対処していけばいいかを探る公共的な議論喚起など、問題解決に向けた効果的な取り組みを支援します。

(a)調査・研究部門
大学や公的機関の助成に乗りにくい、一般市民の視点に立った独立性の高い調査や研究のプロジェクトなど
(企画例:実害を訴える養蜂家と協力してデータを収集・検証・発表)

(b)広報・社会訴求部門
ネオニコチノイド問題をより多くの人びとに伝え、どのように対処していけばいいかをともに考えるプロジェクトやメディアを巻き込んだ対話など
(企画例:ネオニコチノイド系農薬の使用現場に近い地域でのシンポジウムや対話イベント開催)

(c)市場“緑化”部門
生産者、流通業者、消費者にまたがるネオニコチノイド系化合物の利用経路に沿って、被害を最小化するためのプロジェクトなど
(企画例:ネオニコチノイド系農薬の使用状況をスーパーマーケットや生協、生産者にアンケートし、結果を発表)

(d)政策提言部門
農薬をめぐる規制や利権構造のあり方を変えていくために、中央と地方の政府および議会、製薬会社、JA といった関係者に働きかけ、一般市民や地域住民と協働するプロジェクトなど
(企画例:ネオニコチノイド系農薬フリー地域宣言への働きかけ)
対象地域 日本全国
助成金額 助成総額:300万円
助成上限:1案件50万円、複数部門にわたる企画は追加1部門につき25万円加算
募集期間 2013年9月9日(月)〜2013年12月27日(金)まで  ※当日消印有効
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